マイペースチャリダーが行く

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若狭路センチェリーライド2023と若狭観光

 先月末5月28日に、若狭路センチェリーライド2023に参加した。私はこれまで、いろいろなサイクルイベントに参加したが、故郷福井のサイクルイベントは、初参加だ。

 私の実家のある越前市から、わざわざレンタカーを借りて行くので、センチェリーライド前後で、若狭を観光することした。本ブログは、センチェリーライドと若狭観光の両方について報告する。

 長文のため、お急ぎの方は以下の目次を活用して関心のある箇所をご覧ください。

 

(1)コースについて

 若狭路センチェリーライド2023は、ロング(160km)、ミドル(120km)、ショート(80km)の3コースあるが、私はロングコース160kmを選択した。

 今回実際に走行したロングコースの走行マップを、STRAVAを利用して以下に示す。

 ロングコースは、若狭町役場を出発後、まず三方五胡レインボウラインの頂上付近のA1(17.3km)まで登った後、若狭湾の海岸線に沿って走り、敦賀半島のA2(42km)を経由してA3(71.4km)に到達後、山間部の熊川宿A4(92.3km)まで登った後、海岸沿いに小浜A5(127.8km)を経由して、若狭町役場(160km)でゴールだ。

 

(2)ライドを走ってみて

 このコースの風光明媚なポイントは、三方五湖レインボウライン頂上付近(A1)からの三方五湖の風景と、エイドA4熊川宿の昔ながらの鯖街道の風情だが、これらのポイントはいずれも標高が高く、登りの難所でもある。

 ライド前に各エイドへの目標タイムを設定したのだが、ランチするエイドをどこにするのかをちょっと悩んだ。具体的には、エイドA3だとちょっと早すぎるが、エイドA4だと私の脚力だとかなり遅くなってしまうのだ。結局、エイドA3(71.3km)で早めのランチを取ることにして、あらかじめコンビニで買っておいたおにぎりを喫食した。早めのエネルギー補給は、ハンガーノック回避のために大事という去年の島根のライドの教訓を活かした作戦だ。

 今回のロングコースの獲得標高は、海岸線の細かなアップダウンのため1834mと大きく、私にとってはかなりきつかった。細かなアップダウンが延々と続くと、「また坂」というメンタルな消耗が激しいのだ。最後のゴールにたどり着いた時は、ゴール門限(16:30)16分前で、体力的にもギリギリだった。

 以下に各エイドへの到着時刻と出発時刻の実績を示す。門限時刻と実際の出発時刻の差分がいわゆる余裕のマージンだが、当初は1時間以上あったマージンが、次第に減少し、ゴール時は、わずか16分となった。



(3)ライド風景

 以下に、写真を中心にして、各ポイントでのライド風景を示す。

 

スタート前風景(0km)
 朝6時から、約10人毎のウェーブスタートのため、実際の私のスタート時刻は6:07頃だった。

 

 

 

 

レインボウライン山頂付近(約42km)
 エイドA1近くの眺望が良い展望所だ。
 この展望所は、山頂よりも少し下に位置しているため、ここから山頂へはさらにリフトで登る必要がある。山頂からの写真は、5-2)現地写真いろいろをご覧頂きたい。

 

 

熊川宿(エイドA4、92.3km)
 昔、鯖街道の宿場町として栄えた熊川宿だ。エイドA4までは、歩行者の安全を守るため、自転車の押し歩きする区間(700m)がある。自転車を押して歩くと、時間ロスがあるので、ちょっと面倒くさいルールだ。

 

ゴール(161.7km)
 16:14若狭町町役場付近でゴール。門限時刻(16:30)16分前のゴールだった。
 筆者(左端)は、ウクライナ応援ジャージでの参戦だが、だれも気づいてくれなかったのが、ちょっと残念だった。

 

 

(4)ライドまとめ

1.若狭センチェリーライドのロングコース(160km)は、獲得標高が1800mを超えるコースで、距離も長く登りもあるタフなコースだ。

 

2.ライドの風景も良いので、それなりに楽しめるライドだ。また、エイドが5つと少ないものの、必要なポイントには設置されているので、安全性や快適性はキープされている。

 



(5)若狭観光

5-1)日程について

 今回の若狭観光&ライドの2泊3日の日程表を以下に示す。福井県越前市にある実家を起点として、レンタカーで若狭町まで移動した。今回の日程を、以前ブログで提案した「記号表記法」に基づいて分類・表記したところ、輪行分類は単一拠点型で、記号表記では"C1B1C"となった。

 若狭観光は、センチェリーライドの前日(5/27)午後に若狭町を、ライド翌日(5/29)に敦賀をそれぞれ観光した。宿泊先は、センチェリーライドのスタート地点(若狭町役場)に近い世久見海岸にある「うべしま館」だ。

 

5-2)現地写真いろいろ

 ライド前日に観光とライド下見を兼ねて、三方五湖レインボウラインをレンタカーで走ってみた。駐車場からリフトで登ったレインボウライン山頂からの景色は素晴らしかった。

 以下の写真では、一番右奥が三方湖、右側手前が水月湖水月湖の奥の小さな湖が菅湖、左手前が日向湖、左奥が久々子湖、一番左奥は日本海だ。福井の誇る三方五胡は、あまり知名度が高くないが、もっと多くの方々にその景色を楽しんでもらいたいと、福井県出身の筆者としては思う。

三方五湖全景(3枚写真合成)

年縞博物館-1
 年縞博物館は、水月湖で最近発見された年縞が展示している。年縞とは、水月湖の底に堆積した泥の縞模様だ。水月湖の湖底では、四季に応じて異なる成分の藻やプランクトンなどが堆積・腐敗するため1年毎の縞模様が刻まれた年縞が出来るのだ。

 

年縞博物館-2
 この写真は10000年前の地層の年縞だ。縦に細かいしわしわが1年毎の年縞を示している。1年の年縞はたった0.7mmだが、水月湖は7万年分の年縞が完全に読み取れる形で確認出来たため、世界的にも貴重な年代測定の基準データが得られる年縞とのことだ。

 

うべしま館
 この旅館は、とにかく食事のボリュームは満点。ただし、女性には量が多すぎるかも。また、ご主人は定置網の漁師なのでその日水揚げされた魚がいただける。
(※)写真はうべしま館HPから引用。

 

赤レンガ倉庫とわかさ号
 敦賀港にある赤レンガ倉庫とわかさ号だ。わかさ号はJR小浜線にかって走っていたディーゼル型急行電車だ。
 赤レンガ倉庫は、現在はレストランなどの店舗が入っている。

 

 

敦賀ムゼウム
 今から100年前、敦賀から日本に入国したポーランド孤児。その20年後、ナチスから逃れて杉原千畝が発給したビザを持ってウラジオストクから敦賀に入港したユダヤ難民。このような孤児や難民の入国を記念した博物館だ。
(※)写真は敦賀市HPより引用。


旧大和田銀行本店
 昔の敦賀経済を支えた大和田銀行の本店建物(1927竣工)だ。敦賀の地域経済の中心となる銀行機能のほか、市民のための講堂や、レストランなども備えており、当時の先進的建物だった。
 大和田銀行創業者の子孫には、俳優の大和田伸也・大和田獏兄弟がいる。

 

(6)まとめ

 今回初めて、故郷福井のサイクルイベントに参加したのをきっかけに、若狭観光したが、あらためて故郷を見直す機会になって良かったと思う。例えば、いつもは通過点にすぎない「敦賀」をあらためて観光してみると、新しい発見があった。
 また、機会があれば、故郷を旅をしたいと思う。