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サイクリストと不整脈3 心房細動 その後の経過

 今回は、「サイクリストと不整脈」その3として、私が2021年12月に受けた心房細動の治療カテーテルアブレーション後の1年半の経過状況について紹介しようと思う。

 

(1)これまでの経緯

 2020年7月に発覚した心房細動に関しては、発症までの期間は、前々回記事で述べたように、私は心拍数を計測しながら走行していたにもかかわらず、最大心拍数を超えた場合にどうするか決めずに走行していたため、発症に気づくのが遅れてしまったのが、最大の反省事項だ。

 一方前回記事では、発覚した心房細動治療のために受けた1回目カテーテルアブレーション施術(2020年11月)と2回目カテーテルアブレーション施術(2021年12月)について紹介した。また2回目のカテーテルアブレーション後、4ヶ月が経過しても、1割程度の頻度で心房細動が発生していることも報告した。

 

(2)その後の経過

 前回記事(2022年4月)以降も、経過観察として、私は自主的にアップルウォッチを利用して心電図は毎日計測している。計測方法は、通常1日1回、夜寝る前にベッドで横になった状態でアップルウォッチで心電図を計測している。計測された心電図は、アップルウォッチとペアリングしたiphoneで確認できるが、iphoneだと画面が小さいので、私は心電図をiphoneからPCにメール転送してPCで心電図を確認している。

 以下の表は、毎日1回計測した心電図の1ヶ月あたりの判定回数を示しており、判定は、心房細動、洞調律(正常)、判定不能の3つに分かれている。

 上表右端の心房細動比率*とは、心房細動と判定された測定回数を、全体の測定回数(=心房細動回数+洞調律回数+判定不能回数)で割った比率(%)である。

 一方前回記事で示した心房細動比率は、心房細動回数を正常な測定回数(=心房細動回数+洞調律回数)で割った比率(%)であり、今回記事の心房細動比率*と若干のズレがある。

 私の心電図に限って言えば、判定不能となる心電図は、そのほとんどが低心拍数で、心房細動ではないと推測されるため、上表(今回のまとめ)では、心房細動の比率を算出する際の測定回数の分母に算入することにした。ただし、前回記事と区別するため、今回記事の心房細動比率*は、最後に*を付けて前回記事の心房細動比率と区別した。

 

(3)心房細動比率*の推移

 心房細動比率*の推移を以下に示す。2022年5月くらいまでは、心房細動比率*が順調に低下していたが、2022年6月~2023年3月までの9ヶ月間はやや増大傾向となってしまった。

 この心房細動の増大傾向の原因として、最も有力な原因と私が考えているのは睡眠不足だ。実は、私は2023年3月まで大田区老人いこいの家で清掃アルバイトしていた。清掃チームは4人のシフト体制なのだが、5月に1人が怪我をして3人体制となったために急に忙しくなってしまった。清掃アルバイトの日は、いつもよりも1時間早く6時に起きる必要があり、どうしても寝不足になりがちだ。私的には、この睡眠不足が大きな原因と感じている。

 この睡眠不足は、今年4月に清掃アルバイトを辞めたため、7時起床の普段の生活に戻り、寝不足と感じることは少なくなった。そのためか、今年の4月の心房細動比率*は17%と若干の改善の兆しがあり、今後さらに改善されることを期待している。

 一方、飲酒については、医者から1週間に1回程度と制限を受けているため、2022年10月まで、ほぼそれに従っていた。2022年11~2023年2月は心房細動完治を目指し、さらに2週間に1回程度に自主的な制限したにもかかわらず、心房細動の頻度の改善が見られなかった。そのため、飲酒は今回の心房細動比率の増大に大きな影響はないと感じている。ただし念のため、2023年3月以降現在まで、飲酒は停止している。


(4)まとめ

 今回検討した心房細動の経過状況に基き、得られた知見や今後の方向性を、以下にまとめておく。

  1)睡眠不足は心房細動を悪化させる可能性がある。

  2)心房細動の発現率を低く抑えるためには、十分な睡眠を取ることが望ましい。

  3)カテーテルアブレーション施術を2回受けたものの、心房細動の完治は困難。

  4)今後は、心房細動とうまく付き合っていくことが重要。