マイペースチャリダーが行く

ちょうど古稀を迎えた理系チャリダーのブログです。

「自転車の車輪の転がり抵抗について-1」はこちら

MuSLX輪行で行く沼津・静岡サイクリング

 前記事(文献1)では、ダホンの折りたたみ自転車MuSLXの購入と整備について紹介した。今回は、実際にMuSLXで電車輪行して沼津・静岡を2泊3日でサイクリングしたので報告する。

 

(1)全体日程について

 今回のサイクリングのメインは、2日目の沼津から静岡までのサイクリングだ。1日目と3日目は電車輪行による移動が主で、残りの時間で観光するパターンだ。全体日程を以下に示す。

 今回のサイクリングを過去記事(文献2)で提案した「記号表記法」を用いて分類すると、分類=電車ツーリング型で、記号表記=BTB1B2BTBとなる。

 

(2)走行ルートと実際の走行について

 実際に走った2日目の沼津・静岡サイクリングのルートマップに以下に示す。KKR沼津はまゆうから、ホテルオーレイン静岡まで約82kmのルートだ。

 実際に走ってみると、海岸道は非常に風が強いため、自転車でまともにまっすぐに走れない場合もあり、防風林の内側の道を走る事も多かった。STRAVAによると、当日の風向きは西南西で時速36.8km/hとなっている。

 この駿河湾には千本松原と呼ばれる防風林があるくらいなので、よく考えれば風が強いことは予想できたことではあったが、今回の計画時にそのことを想定出来なかったことは反省事項だ。

 

 

 以下に、走行まとめを示す。停止時間を除いた走行時間で計算した平均移動速度(AMV)は14.8km/hであり、強風の影響もあり、平坦路としてはかなり低速となった。

 

(3)観光その他写真いろいろ

 

新幹線こだま車内
(1日目11:47)

 こだま721号名古屋行きに乗車。空いているので自由席車両の2座席を利用した。約30分の電車旅だ。

 

 

 

 

 

三島駅プラットフォーム
(1日目12:20)

 今回の全荷物だ。一番奥が自転車、中央のヘルメット付はメインバッグ。一番手前は、サイクリング時の細かい物を入れるサブバッグだ。このサブバッグは意外に重宝するので、背負ってサイクリングした。

 

 

 

「びゅーお」からの富士山
(1日目14:28)

 風が強いにもかかわらず、富士山頂の雲がなかなか無くならないので、もやもやしてしまった。

 

 

 

 

 

 

若山牧水歌碑
(1日目15;44)

 千本松原には、沼津ゆかりの歌人若山牧水の歌碑と記念館がある。
 「幾山河こえさりゆかば 寂しさのはてなむ國ぞ けふも旅ゆく」

 

 

 

 

KKR沼津はまゆうの夕日
(1日目16:30)

 1日目に宿泊したKKR沼津はまゆうからの夕日。
 KKR沼津はまゆうでは、部屋に自転車をそのまま持ち込むことが出来た。ラッキー!!

 

 

 

 

KKR沼津はまゆう正面玄関
(2日目9:42)

 いよいよこれから、サイクリングに出発するところだ。

 

 

 

 

 

 

千本松原付近の富士山 (2日目10:44)

 1日目同様、2日目も風が強い。前述したように、STRAVAで当日の天気を確認すると、風は西南西36.8km/hだった。強風のため、海岸沿道の走行を諦めて、防風林(松林)の裏側の道を走行することが多くなった。

 反対に風が強くて良かったことは、何とか前日の山頂雲が無くなって、きれいな富士山を見れたことだ。

 

ふじのくに田子の浦みなと公園
(2日目11:48)

 万葉集歌人山部赤人が詠んだ「田子の浦にうち出でて見れば白妙の 富士の高嶺に雪は降りつつ」の歌碑が建っている。

 

 

 

 

 

由比の開化亭で昼食
(2日目13:37、42.8km)

 予定より大分遅くなったが、2日目行程80kmのほぼ中間ポイントで昼食した。選んだメニューは、さくらえび丼(2300円)。

 

 

 

 

 

薩埵峠(2日目15:32)
 歌川広重東海道53次の浮世絵で有名な薩埵峠。薩埵峠へ登る東海道旧道は激坂(多分20%程度)だったので、迷わず自転車から降りて登った。

 

 

 

 

 

羽衣の松3代目
(2日目16:31)

 三保の松原の羽衣の松3代目とのこと。現地は多数の松があるため、これが羽衣の松と言われても、ちょっとありがたみが薄い。

 

 

 

 

 

 

三保の松原から見た富士山
2日目(16:34)

 ふと見上げると、きれいな富士山だった。ここから静岡まで、まだ少し距離(~17km)がある。

 

 

 

 

 

ホテルオーレイン静岡到着
(2日目18:00)

 ようやく18時にホテル到着。このホテルでは、部屋へ自転車を持ち込む条件は、自転車のカバーだが、折りたたみ自転車なので、難なくカバーして部屋に持ち込んだ。

 

 

 

 

駿府城址公園
(3日目10:58)

 3日目午前中は、静岡駅周辺を観光。写真は駿府城址公園の徳川家康公だ。

 

 

 

 

 

 

横浜駅 (3日目13:48)
 3日目のお昼頃、新幹線で静岡から新横浜まで輪行し、新横浜から自宅まで自走することにした。
 自走ルートは、鶴見川沿いに走った後、木月交差点で綱島街道に入り、丸子橋から中原街道を走るルートだ。

 

 

 

自宅マンション着
(3日目15:07)

 新横浜から自宅まで約16km走行し、15時頃に無事に帰宅。

 

 

 

 

 

 

(4)サイクリング後記とまとめ

 今回のサイクリングで、私は帰宅するまでは元気だったが、その後、急に39℃の高熱が出て体調が悪化したので、翌日に抗体キットでコロナで無いことを確認後、病院にかかったところ、泌尿器科で急性前立腺炎という診断をもらってしまった。その後、2-3週間で症状は収まり、現在は特に問題ない程度に回復している。

 今回の病気発症を踏まえて、今後、安全にサイクリングを継続するためには、電車輪行が、もっと楽に出来る工夫が必要と思う。電車輪行の場合、空いた車両に乗ろうとしてプラットフォーム先端まで移動するなど、意外に自転車をもって移動する距離が長いので、体力を消耗してしまう。

 もっと楽な電車輪行のツールとして、自転車を載せるキャスターの開発を考えている。実際の開発は、もう少し先になりそうだが、そのようなキャスター開発した場合は、このブログで紹介しようと思う。

 

(5)参考文献

(1)2024/2/19当ブログ「折りたたみ自転車MuSLXの購入と整備」

(2)2023/4/20当ブログ「輪行の分類と、記号表記法の提案」