以前から日本最北端の宗谷岬や利尻・礼文島は一度訪れたいと思っていた。今年8月についに夢がかなって、宗谷岬と利尻島をそれぞれサイクリングすることが出来た。
そこで今回の記事では、ノシャップ岬ー宗谷岬の往復ライドと稚内観光について報告する。また次回は、利尻島一周ふれあいサイクリング2026と利尻島観光について報告しようと思う。
今回記事は長文につき、お急ぎの方は目次を利用して興味のある部分のみをご覧頂ければと思う。
[1]ノシャップ岬ー宗谷岬の往復ライドについて
実際に走行したルートマップを以下に示す。サイクリングルートは、宗谷湾に沿ってノシャップ岬と宗谷岬の間を往復するルートだ。しかし単純なピストン往復だと面白くないので、復路の一部で宗谷丘陵にある白い道を走ることにした。
このルートは海岸沿いなので、海風の影響をもろに受ける。実は往復ライドの前日(8/20)に試走を兼ねて稚内からノシャップ岬を反時計回りに一周するサイクリングしたが、この日は風が強く(~31km/h)、踏んでも踏んでも前に進まなかった。しかし幸いにして往復ライド当日(8/21)は風が弱く(~10km/h)、曇りがちではあったが快適にサイクリングすることが出来た。
ノシャップ岬-宗谷岬往復ライド ルートマップ(8/21)

[2]ライドの写真いろいろ
ノシャップ岬スタート
ホテルからノシャップ岬まで自転車を積んだレンタカーで移動した後、ノシャップ岬のシンボルマークの稚内灯台の駐車場からライドスタートした。
稚内灯台(8:21、0km)

今回使用した自転車
今回のライドのお供は、クロモリロードのPanasonic ODR6-2015だ。カジュアルなサイクリングの場合は、このクロモリロードを愛用している。カーボンロードに比べて気軽に駐輪できるので、ツーリング的なサイクリングでは重宝する。
クロモリロードPanasonic ODR6-2015

宗谷湾(9:05、14.5km)
以下の写真は稚内空港入り口手前付近で撮影した宗谷湾の風景だ。左側がノシャップ岬で右側が宗谷岬の方向で、樺太からの激しい波が打ち寄せている。

富磯漁港から見た利尻富士(26.7km、9:43)
宗谷岬の根元付近の富磯漁港から稚内越しに利尻富士が見えたので写真撮影した。この富磯漁港から利尻富士まで直線距離で50kmだが、意外にきれいに見える。

間宮林蔵の渡樺出航の地(33.8km、10:06)
宗谷岬手前3kmに間宮林蔵が1808年に樺太に向けて2回出航した記念碑がひっそりと建っている。出航した翌年の1809年に間宮林蔵は樺太が島であることを発見した。そのため、樺太と大陸の間のタタール海峡は、日本では間宮海峡と呼んでいるという。[1]

宗谷岬(36.8km、10:27)
宗谷岬へは2時間足らずで到着。宗谷岬のモニュメントで定番の記念撮影。以下の写真は、他の観光客に撮影していただいた。この宗谷岬は、礼文島よりも緯度が高く、文字通り日本最北端とのことだ。

海鮮丼でランチ(36.8km、10:52)
宗谷岬にある「最北端」という食堂でラーメンを食べるつもりだったのだが、あいにく臨時休業だった。そこで隣の海鮮の店(魚常明田商店)で少し早いランチとした。海鮮丼(上)とカニ味噌汁で3100円也。ご馳走様でした。
魚常明田商店

海鮮丼(上)とかに味噌汁

白い道(46.7km、12:21)
宗谷岬から南へ激坂を登ると宗谷丘陵に入っていく。宗谷丘陵を30分程度(~10km)走ると白い道の入口がある。この白い道は、貝殻を敷き詰めてまぶしいくらい白く、印象的だった。
この白い道だけを目当てに行くならば、宗谷公園付近の白い道出口から登った方が近いが、実は宗谷丘陵側からの一方通行が強く推奨されている。そのため、車の場合は宗谷岬から走る必要があるが、自転車は宗谷公園から入ることも許容されると思う。

稚内空港入口(61.3km、12:58)
稚内空港に行く道路と、国道238号線の交差点には交通信号が無いことが印象的だった。如何に交通量が少ないかが分かる。

ノシャップ岬でゴール(76.2km、13:58)
再びノシャップ岬の稚内灯台に到着・ゴール。

[3]走行まとめ
以下に走行まとめを示す。ライド当日は風も弱く快適なサイクリング日和で、平均移動速度も22km/hとまずまずだった。

[4]旅行日程と輪行について
旅行日程を以下に示す。前半の稚内では、サイクリングと観光目的でホテルサハリンに3泊した。1日目午後は稚内観光、2日目(8/20)は自転車組立後に翌日のライドに向けた試走として、ノシャップ岬を一周サイクリングした。3日目(8/21)はノシャップ岬ー宗谷岬を往復ライドした。
自転車はSCICON社のAero Comfort3.0で梱包して、飛行機の機内に預けて輪行した[2]。また羽田まではマイカーで妻に送ってもらい、現地ではレンタカーに自転車を積んで移動した。最後の帰りの羽田から自宅まではワゴンタクシーを利用した。
旅行日程 ※黄色行は輪行分類と記号表記を示す[3]

今回借りたレンタカーは、私の好きなN-Boxではなく、ダイハツのスペーシアだった。スペーシアは、Aero Comfortで梱包された自転車の輸送は問題なかったが、組立後の自転車の輸送は、セカンドシートのヘッドレストの支柱を利用して前輪が沈まない工夫が必要だった。
自転車組立後の自転車の輸送風景

前輪がセカンドシートのヘッドレスト支柱にのった状況(拡大)

[5]稚内観光
稚内港北防波堤ドーム(8/21)
稚内港の北側を守る防波堤ドームは、存在感のある稚内港のシンボルだ。しかし私が訪れたときは修復工事のため、中に立ち入ることは出来なかったのは残念だった。

大鵬記念碑(8/19)
往年の名横綱大鵬の石碑が稚内港にたたずんでいる。説明パネルによると樺太生まれの大鵬が1945年8月終戦時に家族とともに「小笠原丸」で引き揚げて到着したのが稚内港だったとのこと。大鵬にとっては想い出深い場所のようだ。

夕日ヶ丘パーキングから望む利尻富士(8/21)
稚内郊外の夕日ヶ丘パーキングからは、夕日の利尻富士の眺めが素晴らしい。それで私は8/20~8/21の2日間、この夕日ヶ丘パーキングに通って、夕日の利尻富士を写真撮影した。ベストショットを以下に示す。

夕日ヶ丘パーキング(8/20)
夕日ヶ丘パーキングは、南稚内から南西へ約4km行った山の斜面にある駐車場だ。ここは、夕焼けの利尻島と礼文島の眺めが素晴らしいので、機会があれば日没時に是非訪れてほしい。

開基100年記念塔(8/19)
開基100年記念塔は、1978年に稚内開基100年を記念として建設された展望台で稚内のランドマークとなっている。またこの施設の1階と2階には、北方開拓の歴史を示す展示室がある。

9人の乙女(8/19)
開基100年記念塔の展示室に、太平洋戦争の終戦時(1945年8月20日)に樺太の真岡郵便局に勤めていた電話交換手9人の乙女が服毒自殺した悲話が紹介されていた。

稚内港(8/19)
以下の写真は、稚内公園の高台から見た稚内港だ。中央の大きな建物がサフィールホテル稚内で、右側にはハートランドフェリーが停泊している。今回宿泊したホテルサハリンは、一番左側のややピンクがかった4階建ての建物だ。

日本最北端の線路(8/20)
JR稚内駅のロータリーに日本最北端の線路がある。鉄道マニアは必見だ。

稚内周辺の日帰り温泉
稚内2泊目は、稚内西側にある「稚内童夢温泉」、3泊目は稚内副港市場に併設された「ヤムワッカナイ温泉港の湯」を利用した。
稚内童夢温泉(8/20)
この童夢温泉から稚内に戻る途中に夕日が丘パーキングがある。今回は日没の時刻をあらかじめ調べておいて、お風呂帰りに夕日の利尻富士の写真撮影した。

ヤムワッカナイ温泉港の湯(8/21)
副港市場に併設された「ヤムワッカナイ温泉港の湯」は、「北の台所なごみ」という食堂が隣接しているので、お風呂帰りにそのまま食堂に立ち寄って食事することができる。

ホテルサハリン(8/19~8/22)
今回は稚内の拠点としてこのホテルサハリンに3泊した。お世話になったホテルには大変申し訳ないが、あまりオススメはしない。その根拠として、以下に○×分析を示す。
○このホテルはJR稚内駅やノシャップ岬に近く、観光拠点のロケーションは良い。
×室内のエアコンがウィンドウエアコンで、稼働音が大きく快適で無い。
×室内のテーブル・イスのセットがお粗末で、1時間以上座ると尻が痛くなる。
×各部屋のバスの他に、2-3人入れる風呂はあるものの、清潔でなく印象が悪い。
×フロントデスクの従業員の接客態度もサービスが良いとは言えない。
ホテルサハリン外観(8/19)

[6]グルメ
樺太食堂(8/20)
樺太食堂はノシャップ岬にある海鮮丼の店だ。今回私は12時前に入店したので予約なしですぐに入ることが出来た。生ウニ3色丼(4130円)で大満足だった。

生ウニ3色丼

うろこ亭(8/19)
旅の初日(8/19)は、うろこ亭で夕食をとった。最初はもっとホテルサハリンに近い食堂で夕食するつもりだったが、お目当ての食堂が当日貸し切りだったり、また別の店は雰囲気が悪い等の理由でパスしていくうちに、どんどんとホテルから遠くなり、その結果うろこ亭にたどり着いた。
うろこ亭はすぐに入店出来て、かつ海鮮丼(うろこ市丼)もおいしかったので、結果的には良かったと思う。

うろこ市丼(8/19)

北の台所なごみ(8/21)
ノシャップ岬ー宗谷岬往復ライドの日は、「ヤムワッカナイ温泉港の湯」でお風呂した後、隣接する食堂「北の台所なごみ」で夕食した。この食堂は地元の人も利用するカジュアルな食堂なので、とんかつ定食をお手頃価格(1250円)で、しかもお風呂から直通で食べることが出来たので、ありがたかった。
まずはノンアル+枝豆で一杯

トンカツ定食

む蔵(8/25)
今回の北海道旅行の最終日(8/25)の飛行機チェックインまでの時間を利用して、稚内空港近くの大沼を見学した。その後、大沼の近くの「む蔵」に立ち寄ってランチした。この店の定番の鮭茶漬けを頂いたのだが、最初は生鮭を海鮮丼的に食べて、次に利尻昆布のだし汁で茶漬け的に食べるので、2回違った味が楽しめて良かったと思う。
む蔵外観

鮭茶漬け

[7]終わりに
さすがに稚内付近は東京に比べて涼しく、今回は快適にサイクリングすることが出来た。また広々とした北海道の大地を実感出来て、充実した北海道旅行前半だった。
次回記事では、北海道旅行の後半、すなわち利尻島一周ふれあいサイクリング2026と利尻島観光についてご紹介する。乞うご期待!!
参考文献
[2]2023/1/22 当ブログ「Aero Comfort3.0のすすめ」
[3]2023/4/20 当ブログ「輪行の分類と、記号表記法の提案」
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