マイペースチャリダーが行く

ちょうど古稀を迎えた理系チャリダーのブログです。

「自転車の車輪の転がり抵抗について-1」はこちら

サイクリストのための4つのソフト

 サイクルトレーナーを導入して2ヶ月近く経った。これまでに、ZWIFTとTacx Desktop Appを使ってバーチャルライドを試してきた。これらのソフトに加えて、従来から利用しているソフト(GARMIN CONNECTとSTRAVA)を含めた4つのソフトについて、本記事では書こうと思う。

 

(1)4つのソフトの連携について

 ZWIFTとTacx Desktop Appは、バーチャルライド専用のソフトだが、GARMIN CONNECTとSTRAVAは、リアルライドでもバーチャルライドでも記録分析できるソフトである。連携の枠組みを決めるためには、最終的な記録分析ソフトをGARMINとSTRAVAのどちらにするかを決める必要があるが、私は分析に優れるSTRAVAを最終的な記録分析ソフトとすることにした。以下に走行データの情報の流れを示す連携図を示す。

(2022/5/1追記 最近は、GARMINとTACXの連携が強化されて、TACX cloudは自動的にGARMINコネクトと連携するようになっている。)


(2)ZWIFTについて

 ZWIFTは、仮想空間のルートを走ることができるバーチャルライドの人気ソフトだ。今更だが、特徴を以下に記しておく。

1)仮想空間の美しいルート、特に、溶岩流、水中トンネル、火山地底ルート、巨木トンネルなどを見ながら走るのが楽しい。

2)色々な国のサイクリストと一緒に走行して、お互いにkudosを交換する等の交流があり楽しい。

3)自分のアバターの着せ替えができるので、自分が変身出来たようで楽しい。

4)ゲーム感覚が満載。例えば、経験値が上がるとドロップショップで素敵なアイテムを購入できる。また、あるゲート通過するとゲット出来るパワーアップアイテムがある。

5)料金は1650円/月。

 以下は、私の好きな水中トンネルの画面だ。たまに大きな魚が現れることがある。水中トンネルは、平坦なのでスピードを出しやすい。

 

(3)Tacx Desktop AppとTacx cloudについて

 仮想空間のZWIFTと異なり、こちらは、もっぱらリアルなコースのバーチャルライドとなる。また、Tacx Desktop AppはTacx製のサイクルトレーナー専用アプリなので、他のサイクルトレーナーでの動作保証はない。以下に特徴を記す。

1)メニューから"FILM"を選択して有名なヨーロッパのコースを選ぶと、ヨーロッパの実写映像とともにバーチャルライド出来る。

2)過去に自分が走った走行データのGPXファイルをアップロードすると、そのコースのバーチャルライドが出来る。(注:私は、ヤビツ峠箱根駅伝5区の走行データをアップロードして、バーチャルヒルクライムを楽しんでいる。ただし、画像は空撮マップとなる。)

3)無料コースとプレミアム(9.9ユーロ/月)がある。

 以下は、Tacx Desktop Appでヤビツ峠を登っている時の画面である。左上に速度、パワー、ケイデンス、心拍数が表示されて、その下には現在の勾配10.6%が表示されている。また画面下のグラフはコースの高低差と進捗が示されていて、グラフ中の赤い線は急勾配、緑色の線は平坦、黄色や橙線は中程度の勾配を示している。

 

(4)GARMIN CONNECTについて

 GARMIN CONNECTはサイクルコンピュータやスポーツウォッチで有名なGARMINが運営するサイトだ。特徴を以下に記す。

1)走り終えてガーミンのサイクルコンピュータに走行データを保存すると、走行データが自動でGARMIN CONNECTにアップロードされる。

2)コースマップ、スピード、ケイデンス、心拍数等がみやすく表示されるため、詳細な分析・記録に便利。

3)ガーミンのハードユーザならば無料で利用出来る。

 以下は、GARMIN CONNECTで、大田区から日比谷まで行ったときの高低差、スピード、心拍数のグラフである。GARMIN CONNECTのグラフはデータを見やすく表示してくれる。

 

(5)STRAVAについて

 サイクリングやランニングなどのアスリート向けのソフト。以下に特徴を記す。

1)GARMINやZWIFTに限らず、アスリート向けの多くのソフトとの連携が可能なため、全体的な記録と分析に適している。

2)走行後、フォローしている他のサイクリストから、kudos!(すごい!)の励ましが送られる仕組みがあり、励みになる。

3)走行ルートに、"セグメント"という定番の区間が含まれる場合、その区間を自分の過去の一連の記録と共に、他のサイクリストの記録と比較できる。

4)"Flyby"という機能を用いると、同一時刻に近接して走ったアスリートとの競り合いがマップ上のアニメーションで再現されるので面白い。

5)料金は、年間6300円。

 

(5)-2 セグメントの事例

 私の近所に貝塚坂という上り坂があるのだが、その上り坂の部分を私がSTRAVAを利用してセグメントを作成した事例を以下に示す。セグメントを作成すると、過去の自分の走行データの推移を一瞬で可視化してくれる。私の貝塚坂のベストタイムは59秒で、STRAVA利用者345人中、36位と言うことが分かる。すごく分析に便利なツールだ。