マイペースチャリダーが行く

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「自転車の車輪の転がり抵抗について-1」はこちら

サイクリストが健康上で注意すべき3つのポイント

 私が、本格的に自転車を開始した2005年から15年が経過した。この15年間で、いくつかの健康上の障害を経験してきた。それらの健康上の障害を考慮しても、私は自転車が体に良いと信じている。しかしながら、自転車は単に体に良いよ良いよというだけでは無責任と思うので、健康上の注意すべき3つのポイントを、以下に紹介する。

 

(1)前立腺肥大への対応

 男性サイクリストの場合、どうしてもサドルで前立腺を圧迫することになりやすい。私は、2009年9月に、たまたま近所のかかりつけの病院でPSA検査を受けたところ、11という高い数値が出た。この数字に驚いた医師は、私に生体ガン検査を薦めたので、2ヶ月後に検査を受けることになった。生体ガン検査は幸いにして陰性だったので、前立腺肥大ではあるものの悪性腫瘍ではない事が分かった。

 この2009年9月以降、私のサドルは、SMPのTRK Large(従来のレディーズ用)を使っている。このサドルに変えてからは、PSAの値は1~1.5の数値に落ち着いているので、前立腺を刺激しないという効果はあると思う。

 このサドルは、真ん中に大きな穴がありちょっと格好が悪いのだが、上記の安全上の理由により変えられない。ただし、このサドルの良い点が一つあって、このサドルは便器にまたがったような感触で乗り心地は悪いものの、お尻が痛くならないという利点がある。そのため、私は未だにこのサドルを愛用している次第である。

 本ブログの男性読者のみなさまには、PSAなどで健康チェックして、もしも異常があったならばサドル交換をお勧めしたい。

 

(2)足の甲の疲労骨折

 2016年12月に何気なく重いものを持って足を踏ん張ったときに右足の甲を疲労骨折してしまったことがある。この時は、整形外科医に2-3ヶ月通院して安静にすることで治癒した。整形外科医からは、もっとカルシウムを摂取するようにと指導された。それでカルシウム製剤なども試してみたが、結局いつも食べるヨーグルトをカルシウム含有量の多いデンシアに変更し、それと毎日の牛乳との合わせ技で、推奨カルシウム量600mg/日を摂取するようにしている。

 私が今考える骨折原因は、サイクリングのペダルを回す回数は半端なく多いため、その繰り返しのストレスにより足の甲が疲労骨折したと考えている。それで、遅ればせながら、2019年からペダルをビィンディング付のものに変更して、サイクルシューズを履くようにした。サイクルシューズの底は、スニーカーに比べて非常に固く出来ているため、ペダルをこいだときの足の甲にかかる負担が少ない事が予想されるため、疲労骨折の再発防止対策になると考えている。

 サイクリストの読者のみなさまには、安全性の観点からも、サイクルシューズ着用をお勧めする。

 

(3)ランナー膝

 今年(2020年)の2月頃、階段の上り下りの際に、左足の膝の外側が痛くなった。ネットで調べると「ランナー膝(腸脛靱帯炎)」と呼ばれる症状のようだった。今回の治療は、通常の整形外科医ではなく、近所の整体院に行ってみることにした。整体院では、ランナー膝に加えて、腰痛の原因となっている姿勢の悪さの矯正が必要と指摘された。それで、ランナー膝とともに体全般の姿勢の矯正のための施術を3ヶ月程度受けることになった。

 ランナー膝については、処方された腸脛靱帯が固着するのを防ぐ膝の伸ばし方を毎日実践することで徐々に解消した。この膝の伸ばし方は、あまり頑張らない程度にやるのがどうもポイントのようで、頑張りすぎるとかえって痛みが出てしまうことがある。サイクリストは、ストイックに頑張る性格の人が多いせいか、頑張りすぎる傾向があると自分でも思っている。

 姿勢矯正については、ある程度自分でも姿勢が良くなったと思っているが、これは今後、日常ルーチンになるように体になじませて、地道に実践していくことが重要と思う。