1.はじめに
本ブログは、今からちょうど3年前の2020年2月、ウェブリブログで開始した。きっかけは、「何故自転車は速いのか」という素朴な疑問への検討結果の発表の場がほしかったからだ。その関連記事と概要を以下に示す。
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1 |
自転車が人力移動の最速であることを、スポーツ記録により紹介 |
2 |
何故自転車は速いのか? 自転車の車輪の転がり抵抗について-1 モデル計算により、自転車の転がり抵抗係数の近似式を導出 |
3 |
何故自転車は速いのか? 自転車の車輪の転がり抵抗について-2 自転車の転がり抵抗によるパワーロスの近似式を導出 |
5 |
ボール落下時、ボールを押しつぶす力のe倍が反発力であることを証明 |
(2)転がり抵抗係数の検討(記事2より抜粋)
上記リストのうち、記事2「自転車の転がり抵抗について-1」は、転がり抵抗係数の近似式を導出した記事だが、アクセス件数が多く人気のある記事だ。以下に概要を示す。
検討は、下図に示す車輪モデルだ。図中のゴムタイヤは、車重により変形しているが、進行方向に向かって前半分(赤色領域)は走行により押しつぶされる領域で転がり抵抗成分の抗力N1が発生している領域だ。後半分(青色領域)は、ゴムタイヤによる反発力N2によりタイヤの回転を増強して転がり抵抗を相殺する領域となる。もしもN1=N2ならば、転がり抵抗ゼロとなるが、実際にはN1>N2となり、転がり抵抗が発生する。
詳細は記事2に譲るが、結論として、転がり抵抗係数Crrは(6)式で表される。
(6)式により、転がり抵抗係数Crrは、Lに比例して大きくなることが分かる。Lとは、タイヤが車重により潰される領域の長さである。タイヤ幅が大きい場合と小さな場合を比較すると、空気圧が同じであればタイヤが押しつぶされる面積は同じだが、長さLはタイヤ幅が小さい程長くなる。具体的には、23cと25cを比較すると、Lは5%程度23cの方が長くなるため、(6)式により23cは25cに比べて、5%程度転がり抵抗が増加することが分かる。
近年25cや28cのやや太めのタイヤが主流だが、(6)式は転がり抵抗という観点でも有利なことを示しており、矛盾のない結果となっている。
(3)Yahoo!知恵袋のベストアンサー
上述の記事2は、私のブログ中アクセス数1位(平均76件/月、2020年2月~2022年4月)で、トップページの平均アクセス数(55件/月)よりも多い。
トップページよりもアクセス数が多いということは、著名なサイトで直リンクが張られている可能性が高いと考えて、グーグルのアナリティクスを使って調べてみると、Yahoo!知恵袋に直リンクが張られている可能性があることが分かった。
実際にYahoo!知恵袋を調べると、以下の様な質問のやりとりがあり、私のブログが何とベストアンサーで引用されていた! ベストアンサーで引用されるのは著者にとって非常に名誉なことではあるが、後述するように問題もあった。
以下に、Yaoo!知恵袋の当該部分を引用する。最後のURLが私ウェブリブログの記事2のURLだ。ただし、現在はウェブリブログが廃止されているので、本はてなブログの「マイペースチャリダーが行く」トップページにリダイレクト転送される。
-----Yahoo!知恵袋より引用 始め-----
haa********さんの質問 2021/6/17 17:57
ロードバイクの転がり抵抗について 23cと25cの比較においての話です。 空気圧が同じ場合、
①ライダーが同じであれば、タイヤの変形量自体の大きさは同じで、合ってますか?
②細いタイヤの方が横に広がれない分、縦に接地面積が大きくなるのは分かります。
でも、接地面積が、横に広いか、縦に広いかの違いで、接地面積自体は同じですよね。 何故、縦に変形量が多いと(接地面積が広くなると)転がり抵抗が大きくなるのでしょうか?
tak********さん ベストアンサー
私も気になって調べたら、非常に解りやすいページが見つかりました。 真面目に考えたことが無かったので、面白かったので他のページも読み込んでいました。 ちょっと嬉しくなったのでお裾分け。 https://cedarbook.at.webry.info/202002/article_2.html
-----Yahoo!知恵袋より引用 終わり-----
(4)Yahoo! JAPANとの交渉
Yahoo!知恵袋の直リングが判明した2022年5月頃は、ウェブリブログから、はてなブログへのブログ引っ越し作業の真っ最中だった。ウェブリブログは2023年1月末に閉鎖されるため、ウェブリブログからの引っ越し作業は急務だ。その引っ越し作業は2022年5月22日に完了し、この日を境にして、はてなブログが私のメインブログサイトとなった。→ブログ移行記事参照
2023年1月末に私のウェブリブログは削除されるので、Yahoo!知恵袋のベストアンサーの直リンクはリンク切れとなってしまう可能性がある。そのリンク切れを回避するため、2022年11月、私はYahoo!知恵袋に問合せフォームを使って、以下2点のいずれかの対応の依頼した。
- ベストアンサーの引用URLを、移行したはてなブログの新しいURLへ変更
- ベストアンサーは変更せずに、注釈を付して、新しいURLへ誘導する
上記対応要請に対して、Yahoo! JAPANカスタマーサービスの回答概要は次の通り。
- 投稿時は問題なく表示されたURLが、後日閲覧できなくなる状況はやむを得ない
- 利用者が行った投稿を、あとからYahoo! JAPANが編集・追記することは出来ない
サイト管理者といえども利用者の投稿(ベストアンサー)は変更出来ないと言われれば、これ以上サイト管理者に要請しても無駄なので、自分なりの対策することにした。
(5)自分なりの対策
1)リンク切れへの対応
Yahoo! JAPANのベストアンサーに張られた直リンクがリンク切れにならないように、2022年12月にウェブリブログのリダイレクト転送設定した。これで、リンク切れは回避出来る。
しかし、ウェブリブログからのリダイレクト転送は、転送先のトップページへの転送に限定されており、目的のブログ記事までは到達しないため、追加で以下を行った。
2)ブログトップページからの誘導
ブログトップページから、ベストアンサーで直リンクされていた記事2「自転車の車輪の転がり抵抗について-1」への誘導策を検討した。
対象の記事2「自転車の車輪の転がり抵抗について-1」は、3年前の記事で、ブログの一番深いところに格納されている。そのため、通常の読者がトップページからリーチするには、ブログ内キーワード検索するしかなく面倒だ。そこで、トップページから、「自転車の車輪の転がり抵抗について-1」に直リンクを張ることにした。
具体的には、はてなブログの管理画面から、「デザイン」の「カスタマイズ」を選択し、「ヘッダ」を選択すると、「ブログタイトル下」にHTMLを記述できる欄があるので、それを利用することにした。具体的には、以下の文言をヘッダ下部に表示することが出来た。
Yahoo!知恵袋のベストアンサーのURLをクリックした人のうち、何人がブログトップページのヘッダ下部の直リンクに気づいて、記事2にリーチするかは分からないが、何もやらないよりはマシだ。
(6)最後に
今回の対策をまとめると、以下の3点となる。
1)リダイレクト転送サービスで、はてなブログトップページへ転送する
2)はてなブログトップページの直リンクアイコンで、記事2へ誘導する
3)今回の対応を公表して、説明責任を果たす(本記事)
ブロガーを長年やっていれば、今回のようなリンク切れ対応など、ありそうな「あるある」問題とは思うが、本記事が何かの参考になれば幸いである。最後まで長文にお付き合い頂いた読者のみなさま、ありがとうございました。