遅ればせながら、パリパラリンピック2024の女子ロードレースC1-3で、杉浦佳子選手が2連覇したことを知った。彼女は、2021東京パラリンピックで50才の日本最年長のパラリンピック金メダリストとなった時、最年長記録はもう一度狙うことが出来ると言って話題になった[1]。それを今回、本当に有言実行した努力と精神力に深く敬意を表する。
本記事では、YouTube[2]から引用した画像を読者のみなさまと情報共有しながら、杉浦選手の偉業を称えたいと思う。
(1)女子個人ロードレースC1-3
公式公開されているYouTubeビデオ[2]を閲覧した。女子ロードレースは男子ロードレースと同一コースで同時開催であり、男子はパリ郊外の一周14.2kmのコースを5周(71km)、女子は4周(56.8km)する。
大会10日目(現地時間で9月7日)のロードレースで、男子がスタートした5分後に女子がスタートするので、同一コースを男子と女子が同時に周回走行することになる。そのため、女子が男子のトップ集団に抜かれる場面もある。
以下の5枚の画像は、YouTubeビデオ[1]から引用した女子のFinish(T=1h53m44s近辺)のスクリーンショットで、上から時系列になっている。女子トップ4選手にとって不運だったのは、前方にフランスの男子3位選手がゆっくり走っていたため、女子トップのゴールがあまり注目されなかったことだ。また画面左上に、女子のゴール直前まで、MensC1-3RoadRaceの紛らわしい表示がされていた。
上述した不運はあったものの、とにもかくにも、杉浦選手が金メダルに輝いたのは、日本人として誇らしい快挙だ。また杉浦選手は、今回の障害クラスC1~C3の中で最も障害の軽いC3だったものの、今回走った女子選手の中で杉浦選手は最年長というハンデを打破した金メダルの価値は大きい。





(2)リザルト
YouTube[2]から引用したリザルトを以下に掲載する。1位の杉浦選手は56.2kmを1h38m48sで走り、平均速度は34.5km/hだ。平坦とは言えアップダウンもあるコースを、この平均速度で走りきるとは、さすがと思う。
2位のスイスのRiglingはC2クラスだが27才、3位の米国のBrownは杉浦と同じC3クラスだが28才と若い。この若い2人を押さえて、53才の杉浦選手が優勝したのは、まさに快挙だ。


(3)杉浦選手の記者会見
共同通信が杉浦選手の記者会見YouTube[3]を公開している。それによると、最後のゴール1km手前に1kmの登坂があり、最初はそこでアタックして逃げ切り勝利を目指していたが、他選手と自分との実力が僅差と分かったので、登坂では90%程度の出力で登って体力を温存し、残り1kmの平坦スプリント勝負にかけることにしたという。色々戦術を考えて、レースに臨んでいたことがうかがえた。
また、パリ到着後にぜんそく症状があったが薬で散らしつつ、体調に関する数値データを見ながら、体力の回復を待ったとのこと。海外のアウェイでの戦いは何かと気を配ることが多いものだが、それを乗り切った勝利のようだ。
(4)男子川本選手とドイツ選手(の同時ゴールイン
おまけ情報として、この男子ロードレースの川本翔太選手がドイツのMichael Teuber選手と手を組んで、同時ゴールインする微笑ましい光景が見られた。このレースに参加した幸せを噛みしめている光景で、見ている私も幸せな気分になった、
なお川本選手は、片足走行ながら71kmを1h58m7s(平均速度36.1km/h)で走り抜き、両足の私よりも速い脅威的なスピードだった。

(5)まとめ
今回の杉浦選手の快挙は、あまり日本で騒がれていないが、インタビューで垣間見えた杉浦選手のスカッたとした人柄が好印象だった。私の推し選手の一人として、これからも機会があれば、応援したいと思う。
参考文献
[2]パリパラリンピック公式YouTube "Para Cycling Road - Road Race & Mixed Team Relay Finals | Day 10"
[3]KyodoNews 「【ノーカット】パラリンピック・メダリスト記者会見 自転車女子「金」杉浦佳子」