マイペースチャリダーが行く

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「自転車の車輪の転がり抵抗について-1」はこちら

自転車は最速の人力移動手段

自転車好きのおじさんのブログへようこそ!! 今回の記事は、2013年に出版された「サイクリングサイエンス」という本がネタ本だ[1]。その16ページで、自転車は、最速の人力移動手段ということが紹介されている。自転車好きのおじさんとしては、誇らしい気持ちになるが、本のデータが少々古いので、アップデートしてみたので、以下に示す。

100mの短距離走では、2009年のウサインボルトの37.58km/hがまだ破られていないが[2]、スケートは2019年にパヴェル・クリズニコフが500m走で53.56km/hを出している[3]。それに対して、自転車は、2007年に500mで72.7km/hのスピードが記録[4]されていて、スケートに比べ20km/h近く速い。さらに、空力抵抗を低減するためのケースに入ったリカベント型の自転車では、2016年に米国ネバダ州バトルマウンテンで開催されたWHPSC(World Human Powered Speed Challenge)大会でAeroVelo社のトッド・ラインカートらが144.17km/hの世界記録を出している[5]。

 以上が、自転車が、人力を利用した世界最速の移動手段だという証拠だ。次回は、何故、自転車が速いのかという素朴な疑問について考えたいと思う。

 

参考文献

[1]マックス・ギラン著「サイクリングサイエンス」2013河出書房

[2]ウィキペディア「100メートル競走

[3]ウィキペディア「スピードスケート競技の世界記録一覧」

[4]UCI Men Elite World Records

[5]世界最速の自転車・エタ...最高速度は144km / h