私が持っている折りたたみ自転車ダホンSPEED P8は、購入から約15年経ち、車輪のふれ取りやギア調整が困難となり老朽化が目立ってきた。そのため、新しい折りたたみ自転車を探していたところ、ヤフオクで程度の良いダホンMuSLXの中古を見つけたので昨年(2023年)11月初めに購入した。
(1)MuSLXの購入(2023年11月初旬)
MuSLX購入の目的は、普段使いのみならず、軽量の折りたたみ自転車の特性を活かして、電車輪行ツーリングを期待していた。MuSLXは8.6kgの軽量だが、2022年からはダホンからの供給がなく、現在では新品購入が難しい機種だ。そのため、ヤフオクで中古を買い求めた次第だ。
中古購入したMuSLXは、前所有者が2021年6月に購入した2019年式モデルだ。前所有者はあまり乗らなかったようで、状態は非常に良かった。また自転車の受け取りも、都内在住の前所有者宅に、車で私が行って受け取ることが出来たので、すこぶるスムーズだった。前所有者に感謝!感謝!
譲渡されたMuSLX外観
下の写真は譲渡されたMuSLXの外観だ。ほとんどオリジナルの状態だが、ベルとヘッドライトは前所有者が追加しており、またサイコンとワイヤー錠は、私が追加した。
(2)MuSLXの整備(11月中旬~下旬)
電車輪行のツーリング用途では、リアキャリア装着などのカスタマイズが必要となってくる。そこで、装着した小物部品を以下のリストに示す。
これらの小物部品の装着により、自転車重量は公称8.6kgから10.8kgに増加したが、いずれも必要なので仕方がない。この重量(10.8kg)で電車輪行が難しいかどうかは、11月末に予定している沼津・静岡輪行サイクリングで私が実際に電車輪行して確認することにした。
装着した部品リスト
部品名 | 機種名 | 装着理由ほか |
---|---|---|
リア キャリア |
RACK TIME FOLD IT 20 | 私のツーリングでは荷台が必須。この機種は20インチ用の軽量アルミ製で、搭載能力は25kg。文献1参照。 |
サドル | SMP TRK LARGE | 前立腺のため穴あきサドルに交換。文献2参照。 |
ハンドルグリップ | ERGON GP4S | オリジナルのハンドルグリップは長時間走行に不向きと思われるので、ERGONグリップに交換 |
テール ランプ |
CROPS 80JSRV | トンネルの安全走行のため必要 |
サイコン | BRYTON RiderS800 | これまで利用していたRider750で最大自転車登録数3を超えたため、新規にRiderS800を導入 |
ボトル ケージ |
TOPEAK モジュラーケージⅡ | このボトルケージは、高さを切り替えて、ペットボトルと自転車用ボトルの両方を装着出来るので私は愛用している |
サドル バッグ |
RESTRAP-S City Saddle Bag |
輪行袋が入るサドルバッグを探して、これが何とか入るので利用することにした。 |
輪行袋 |
ダホン SLIP BAG |
電車輪行時、JR等は自転車のメカ部が完全に隠れることを要求しているので、輪行袋は必須アイテム |
ワイヤー錠 |
PALMY P-C8-180 |
このワイヤー錠は、ヘルメットの開口部に通して自転車とヘルメットを一緒にロック出来るので愛用している。 |
(3)リアキャリア等小物部品の取付状況
リアキャリアは、RACK TIME FOLD IT20というドイツ製の輸入物だ。少し高価だが造りがしっかりしているし、20インチにぴったりするので採用した。文献1参照。
以下に、リアキャリアを含めた、主な小物部品の取付について紹介する。
リアキャリアの仮組立
支柱のアルミ棒の余分な部分を切り取る必要があるが、その長さを測るため仮組立した。
カット前のリアキャリア重量
アルミ棒をカットする前に、リアキャリアの総重量を測定し、673gだった。
カット後のリアキャリア重量
アルミ棒のカットで大幅な重量減を期待したが、わずか約40g程度の減量で、総重量は637gだった。
リアキャリアの本取付
アルミ棒のカット後、本取付した。カットしたアルミ棒の端部は、リアキャリア付属のビニールキャップをかぶせた。
折りたたみ状況
リアキャリア取付後に自転車が折りたためるか確認した。特に問題ない様子。
サドル(SMP-TRK-LARGE)
文献2で紹介したが、私が、血液検査で前立腺ガンの血液マーカー(PSA)の数値が上昇した時、このサドルを使ったところ、正常値になった。それ以降愛用しているサドルだ。
ハンドルグリップ
(ERGON GP4S)
オリジナルのハンドルグリップは細く頼りないので、長距離には不向きと判断し、このERGONグリップを採用。
テールランプ
(CROPS 80JSRV)
夜間、暗くなると自動点灯するテールランプ。内蔵の充電池は太陽光で充電されるという優れ物だ。
ボトルケージ
(TOPEAK ボトルケージⅡ)
ペットボトルと自転車用ボトルの両方とも装着出来るので私はこれを愛用している。
サドルバッグ
(RESTRAP-S)
輪行袋を収納できるサドルバッグを探したところ、このブロンプトン用のサドルバッグが見つかった。
本来は写真の2つのマジックテープでサドルレールに取り付けるが、脱着が難しいので、S環取付にしたところ、Very Goodだった。
CAT EYEライトブラケット
(センターフォークブラケット)
ハンドルバーにスマホを取り付ける場所を確保するため、サイクルライトはセンターフォークに取り付けることにした。意外にしっかり取り付けられた。
(4)新横浜へ輪行テスト(2023/11/26)
電車輪行のテストとして、試しに新横浜まで電車輪行を行ってみた。
自宅前を出発(10:01)
以下は、出発前の自宅のマンション前の状況だ。リアキャリアには2泊3日を想定したバッグを何とか取り付けることが出来た。また私は道に迷いやすいので、サイコンに加えて、スマホホルダーも取り付けて、グーグルマップを確認出来る体制とした。
田園調布駅に到着(10:18)
東急田園調布駅に到着した。個々で自転車を梱折りたたんで輪行袋に収納して輪行する。
折りたたみ後(10:29)
自転車を折りたたんで、これから輪行袋(手前の黒い袋)に収納するところだ。
新横浜で自転車組み立て後(11:16)
新横浜到着後、自転車を再度組み立てた。やはり自転車は重い。駅構内やプラットフォームでは、意外に横方向の移動距離が長いため、自転車を担ぎ、さらに宿泊用バッグをもつと、70才シニアにはちょっぴりハードだ。
新横浜を出発(11:21)
自転車を組み立て後は、自転車で自走して自宅まで帰る。新横浜からの自走ルートは、最初は鶴見川沿いに出来る限り走行して、木月交差点で綱島街道に入って、丸子橋を渡って中原街道で帰るルートだ。
自宅マンション到着(12:37)
無事に自宅マンションに到着。大きな問題は特に無かったので、3日後に、このスタイルで沼津・静岡の輪行サイクリングに行くことにした。
(5)まとめ
本記事では、ダホンMuSLXの購入とその整備について紹介した。整備の結果、当初予想していたよりも自転車重量が重くなったものの、輪行テストでは、大きな問題は無かった。そこで次に、2泊3日の沼津・静岡サイクリングに行ったのだが、それについては、次回記事で紹介したい。
(6)参考文献