マイペースチャリダーが行く

ちょうど古稀を迎えた理系チャリダーのブログです。

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福井から行った「琵琶いちライド」

 

 4年前の2018年夏に福井県の実家(越前市)から若狭地方にツーリングしたことがあった。その際に走った旧北国街道は、古戦場で有名な賤ヶ岳のある滋賀県木之本につながっていて、いずれサイクリングしてみたいと思っていた。
 当初は4月10日開催の伊吹山ヒルクライムを目的に越前市からサイクリングしようと計画していたが、うかつにも伊吹山ヒルクライムのエントリー期限を過ぎてしまった。そこで目標を琵琶いちライドに切り替えて、越前市からサイクリングする計画を立てたものの、以下に示すようにスタート初日に計画変更を余儀なくされた。

(1)越前市から長浜市へ(2022/4/8)
 走りたいと思っていた旧北国街道(国道365号線)の最大の難所は、福井県滋賀県の県境にある「栃ノ木峠[1]だ。この峠は冬期は雪のため通行止めになるのだが、私は何となく4月からは通行出来ると思っていた。しかし出発前夜に急に不安になって、出発当日の朝9時に丹南土木事務所に電話で確認したところ、通行止めで開通のメドはたっていないとのこと。もうすべての宿は予約済みなのでキャンセルも出来ない。しょうがないので越前市から長浜まで輪行することにした。最初から出鼻をくじかれた格好だ。
 お昼頃、長浜駅について自転車を組み立てた後、賤ヶ岳に近い余呉湖までサイクリングすることにした。長浜から余呉湖まではせいぜい10km程度とたかをくくっていたが、実際は往復で50kmを超えるサイクリングとなった。

 


北陸の雪を侮るべからず!
本日サイクリング予定だった旧北国街道(国道365号線)の通行止標識。丹南土木事務所の電話では、開通日は分からないと言っていたのに、滋賀県側では通行止めは4月30日までと明示されている。

 

 

 

 

 

 

 

賤ヶ岳古戦場の一つ「尾の呂が浜」
今はのどかな余呉湖だが、この湖畔で賤ヶ岳の合戦の火蓋が切られた。

(2)琵琶いちライド初日(長浜から大津へ、2022/4/9)
 琵琶いちライド初日は、長浜で宿泊した「ホテル&リゾート長浜」を起点として、反時計回りに大津まで100km程度サイクリングした。このホテルは「長浜ロイヤルホテル」と以前呼ばれていたが呼び名が変わったらしい。このホテルは長浜城のある豊公園に隣接していて、琵琶いちライドの起点としてはちょうど良いロケーションだ。宿泊プランも、部屋まで自転車が持ち込める琵琶いち応援プランがあるので、当然ながらこのプランを選択した。お一人様OKだった。
 初日のルートでは、8号線の賤ヶ岳トンネルをどうやって迂回するかが一つのポイントだ。今回は、道路上の青色ペイントの案内に従って進むと県道514号線(飯之浦大音線)に誘導されて、賤ヶ岳トンネルの上部にあるトンネルを自転車でも安全に通過できた。[2] 実は私は20年以上前、子供2人を連れて琵琶いちライドに挑んだことがあった。その際は無謀にも賤ヶ岳トンネルを親子3人で通過して、本当に怖い思いをした覚えがある。このような安全なコース誘導は、ありがたいと思う。

 

ホテル&リゾート長浜
今回の琵琶いちライドの起点およびゴールとしたホテル。湖畔に立っていて、長浜城のある豊公園に隣接している。

 

 

 

琵琶いちライド初日の出発地点
ホテル&リゾート長浜に近い湖畔道路を、朝9時30分頃出発した。

 

 

 

JR永原駅QRコード
JR永原駅は、「びわ湖一周サイクリング認定システム」[3]の湖北エリアのチェックポイントの一つ。QRコードを読んで、設問に回答すると、チェックポイント通過と認められる。このQRコードは、JR永原駅のチケット窓口の下に貼ってあったため、このQRコードを探すのに5分程度かかってしまった。QRコードは、目立つように大人の目線の高さに貼ってほしい。
 今回は、このJR永原駅に加えて、今津港、大津港、彦根港、長浜港の5つQRコードをゲットして、一周認定申請をした。

 

 

海津大崎の桜
地元で有名な桜のようだ。当日は車が大渋滞していて警察が交通整理していた。我々サイクリストは、その脇を緊張しながら通行した。

 

 

白鬚神社の大鳥居
びわ湖の中に建っている大鳥居だ。延命長寿のご利益があるという。今回はびわ湖を反時計回りで回っているが、こういうときは写真が撮りやすいし眺めも良いので気持ちよくサイクリングできる。

 

 

坂本城址公園
今日の宿泊先「KKRホテルびわ湖」近くの坂本城址公園には、「光秀の意地」という歌詞の石碑があった。光秀が謀反を起こさなければ、日本の首都は名古屋か岐阜になっていたかもしれない。そう考えると「本能寺の変」は、日本の重要な歴史の転換点と思う。

 

(3)琵琶いちライド2日目(大津から長浜へ、2022/4/10)
 琵琶いちライド2日目は、宿泊した「KKRホテルびわ湖」から瀬田唐橋まで南下して、その後北上してびわ湖の湖岸を長浜まで走る約90kmのコースだ。2日目は、初日の疲れもあって、あまりペースが上がらなかったが、何とか長浜までたどり着いて完走出来た。

KKRホテルびわ
宿泊した「KKRホテルびわ湖」は、湖畔に建っているリゾード型の宿泊施設で、リーズナブルなお値段で温泉旅館気分を味わうことが出来る。また、近くにある坂本城址公園の観光にも便利なロケーションだ。

 

 

茶が崎の商業施設
何気ない写真だが、ここは昔「紅葉パラダイス」というヘルスセンターが建っていた場所だ。私が子供の頃、家族で何回か遊びに来た覚えがある。現在はもう跡形もないのが、ちょっぴり悲しい。

 

 

琵琶いち公式スタート地点
(瀬田唐橋)

琵琶いちライドの公式スタート地点(ゴール地点)は「瀬田唐橋」となっている。スタートとゴールの標識がある。

 

 

 

サイクリストの聖地
この聖地は、いつかは行ってみたいと思っていた場所の一つだ。目立たない公園の一角に設置されていて、何気なく通り過ぎてしまった。途中で気づいて慌てて引き返して、他のサイクリストに撮ってもらった。

 

 

「ホテル&リゾート長浜」
ゴール地点

昨日出発したスタート地点に戻ってきた。

(4)びわ湖一周サイクリング認定証

 認定証は、申請してから通常3週間以内ということだったが、なかなか到着しない。そこで問い合わせしたら4月27日発送とのことだった。しかし、我が家への到着は連休の影響で5月2日となり、3週間と1日かかってしまった。認定証を頂けるのはありがたいが、あまり時間がかかるとテンション下がってありがたみも薄れてしまう。今後はもう少し迅速化してほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(5)まとめ
今回の琵琶いちライドの教訓を以下にまとめておく。
1)今回の日程の4月上旬は桜が見頃で、琵琶いちライドのベストシーズンの一つ。
2)4月は朝昼の寒暖差が激しいので、アームカバーやレッグカバーの利用価値大。
3)当日になって慌てないために、事前のルート確認は重要。

 最近ライドした佐渡自主ロングライド出雲路センチェリーライドを含めて、今回の記録を以下にまとめておく  


参考文献

[1]Googleマップ 栃の木峠

[2]Googleマップ 賤ヶ岳トンネル

[3]びわ湖一周サイクリング認定システム