本記事では、今月参加した「ツール・ド・東北2025」について、紹介しようと思う。今回のツール・ド・東北2025は、妻も一緒に夫婦で参加したのだが、せっかくなので石巻周辺と気仙沼近くまでを観光した。それらの観光については、次回の記事で紹介したい。
(1)はじめに
これまで私が走破した都道府県は、東京以西の都道府県がほとんどだったが、前記事で紹介したように、全国の全都道府県走破を目指すことにしたので、東京から見て北東方向、すなわち東北地方の宮城県を初めて走ることにした。
ツール・ド・東北2025は、東日本大震災後の東北地方を応援するために、2013年から始まったサイクルイベントで今回が12回目とのことだ。応援ライダーと一般ライダーの募集枠があるが、東北応援の気持ちを込めて、妻と共に応援ライダー枠で参加することにした。
(2)ツール・ド・東北のコース
私が走ったのは、北上フォンド100kmのコースだ。190kmの気仙沼大谷海岸フォンドもあるが、年齢を考慮してあまり無理しないことにした。
今回妻は、新規購入したロードバイク(メリダScultura RIM400、フレームサイズ38cm)で参加した。小柄な日本女性に適したロードバイクの選択枝が少ないので、女性向けロードバイク購入に苦労した。私の妻向けロードバイクを色々と検討した結果、有力候補は、メリダSculturaとジャイアントのLiv Avail(XXSサイズ)の2機種だけだった。日本のサイクリスト人口を増やすには、もっと女性向けのロードバイクを提供する必要があると痛感した。それはともかく、妻は、この新しいロードバイクで女川・雄勝フォンド65kmを快適に走れたとのことだ。
以下に、私が走行した北上フォンドコースをグーグルマップで示す。妻の走る女川・雄勝フォンドのコースは、北東に向かう「3神割崎AS」へのピストン区間がなく、女川・雄勝地方を一周するコースだ。
各エイドは、この地方を代表する神割崎や雄勝などの観光名所に設置されていて、ほぼ20km間隔で設置されている。しかし最終の北上AS(69km)からゴールまでは、30kmと距離が長い。そのため、途中のファミマ河北店(89km)を自主休憩地点とした。
また、我々が宿泊したルートイン河南ICは、スタート地点の専修大学に近く、また周辺にレストラン等の店も多いので大変便利だった。

(3)ツール・ド・東北2025を走ってみて
サイクリング当日(2025/9/14)は、曇り時々晴で西風が強かった(~10km/h)ので、最初は順調だったが、後半の北上川を西に向かって走るルートは向かい風に苦労した。一方、獲得標高は800m程度と小さく、特に大きな問題は無かった。
以下にSTRAVAによる実走マップと、ライドの写真を示す。なお、一部の写真は、フォトクリエイトから購入した写真だ。

スタート前(7:08)
スタートは7時からのウェーブスタートだ。私は出走列の後方だったので、スタートまで40分以上待つことになった。
しかしその間、隣にいた若いライダーと雑談したので、楽しい交流の時間となった。 彼は、埼玉県出身だが就職のため宮城県に移り住んだという。今回のようなサイクルイベントでは、共通趣味が自転車ということもあり、直ぐに親しくなって、楽しい雑談が出来るので、これもサイクルイベントの一つの醍醐味と思う。

スタート直後(0km、7:43)
フォトクリエイト撮影のスタート直後の写真だ。この写真時刻は7:44だったが、正式なスタート時刻はサイクルコンピュータのデータを重視して7:43とした。

浦宿橋手前(9km、8:17)
スタート地点と女川ASのちょうど中間あたりだ。後ろに見えているのは万石浦。女川ASまでは、風向きが追い風で順調に走ることが出来た。そのため、スタートの43分の遅れをかなり取り戻すことが出来た。

雄勝AS直前(37km、9:29)
雄勝AS付近は、入り江と入り江の間の峠道を何度も越えていく海岸道路だ。この写真撮影時はVサインをする余裕があった。

新北上大橋(45km、10:08)
この新北上大橋を渡れば、折り返し点までは15kmのピストン区間だ。北上川はとにかく広くて、一見すると湖のような川だ。

神割崎ASでの太鼓演奏(60km、10:56)
折り返し点の神割崎ASでは、サーモンカレーが振る舞われたが、まだ11時でお腹が空いていないので、食べなかった。その代わりと言っては何だが、美事な太鼓演奏をしていたので、それを楽しむことにした。
北上川左岸(76km、12:25)
河口付近の北上川は、とにかく雄大だ。この地点から、再び新北上大橋を渡って北上川沿いを10km程度走るのだが、向かい風が強くスピードが出ない。せいぜい20~25km/hをキープするのがやっとだ。

ゴール(99km、13:38)
ゴール直後の写真。ゴール時刻は13:38だった。

(4)走行まとめ
今回のライドは、平均移動速度(AMV)が20km/h以上を達成できて満足だ。獲得標高が846mの平坦基調のコースだったので、余裕をもって完走することが出来た。
走行まとめ(9/14、7:43~13:38)

以下に「エイドまとめ」を示す。このエイドまとめは、事前に想定したエイド到着目標時刻(IN)と出発目標時刻(OUT)に対して、実績時刻を並べて表記している。また、実績時刻が目標よりも遅れている場合はピンク、早い場合には緑色でアミガケし、目標時刻との差異が10分未満とそれ以上では、色の濃さを変えている。
このエイドまとめを見ると分かる様に、前半のスタートの遅れ43分は、前半で徐々に少なくなり、折り返し点の神割崎AS(60km)では、目標時刻との差異は10分未満となった。また、後半(北上AS~ゴール)に疲れて遅れることを想定した目標時刻に対して、実際にはそれほど遅れずに(区間速度=21.7km/h)走れたこともあり、1時間近く目標時刻よりも早くゴール出来た。
エイドまとめ(2025/9/14)

(5)最後に
今回のツール・ド・東北は、私にとって初めての東北でのサイクルイベントとなった。応援ライダーとは名ばかりで、石巻のみなさまの暖かい声援ともてなしに励まされたライドだったと思う。今回のツール・ド・東北に関わったボランティアのみなさま、走行中に声援を下さったすべてのみなさまに、この場を借りて感謝いたします。ありがとうございました!
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