私のマンションの近くに、中原街道という幹線道路がある。その歴史を調べたところ、鎌倉時代以前からある古道で、中原街道と呼ばれるようになったのは、徳川家康が江戸時代初期に鷹狩りのために平塚付近に造営した中原御殿と江戸との往来のために利用したためという。私は、川崎市の武蔵中原が「中原街道」の名前の由来と思っていたのだが、大きな誤解だったようだ。
私は都心方向にいつもサイクリングする時、西五反田の「中原口」交差点まで中原街道を利用することが多い。しかし今回は、反対方向の平塚に向かってサイクリングし、中原街道の終点である中原御殿まで行ってみることにした。
(1)サイクリングルート
今回のサイクリングルートは、スタート地点を丸子橋西詰とし、ゴールを平塚の中原小学校にある中原御殿跡とした。Googleマップで調べた走行ルートを以下に示す。神奈川県の中原街道は県道45号線となっていて、ほぼ一直線に平塚に向かっている。距離は片道約45kmだ。
私の脚力だと日帰り行程では余裕が無いため、1泊行程にした。ホテルは平塚駅前のグランドホテル神奈川・平塚とした。
(2)主要ポイントの風景
2022/11/19(土)~11/20(日)の日程でサイクリングした際の主要ポイントの風景を以下に示す。
丸子橋西詰(10:10 スタート地点)
川崎側の丸子橋西詰は緩やかな下り坂の後に綱島街道と中原街道のY分岐交差点がある。
自転車(10:10 スタート地点)
自転車はパナソニックODR6だ。この自転車は、リアキャリア用のダボ穴があるのが気に入って購入したクロモリロードだ。私はPC等一式持って行くので荷物が大きい。
今回初めてスマホホルダーを利用したが、使い慣れたGoogleマップが使えて便利だ。
相模川から見た富士山(13:22 41.4km地点)
走行日が土曜日のためか、車が混んでいて快適なサイクリングとは言えない状況だった。中原街道(県道45号線)は、どうも生活道路になっているようで、週末は車で混雑しやすいようだ。
40km走った後のご褒美は、以下の写真に示す富士山だ。湘南銀河大橋からうっすらと見える富士山は、東京で見る富士山よりも大きくで優雅に見えた。
四之宮の渡し(13:34 42.8km地点)
家康も渡ったという四之宮の渡しだが、今は説明板があるだけだ。この説明板は、湘南銀河大橋を平塚側に渡って少し北側にずれた地点にある。
中原御殿跡(14:07 48.3kmゴール地点)
遂に、中原小学校の中原御殿跡を示すゴール地点にたどり着いた! スタートしてから約4時間後のゴール。説明板によれば、家康は鷹狩りが好きだったようだ。
中原御林(14:31)
この中原御林は、中原御殿の周囲が見渡しが良い芝地だったため、中原御殿を守るために家康が命じて植林したとのこと。
ホテル到着(15:00)
宿泊するグランドホテル神奈川・平塚は、平塚駅の南側にあるビジネスホテルだ。今回は、政府の旅行支援を使って4000円安く泊まることが出来た。
翌日(11/20)の復路に関する詳細は省略するが、川崎多摩川マラソンの交通規制が予定されていたため、サイクリングルートを国道1号線とした。また午後から雨の予報だったため、午前中に急いで帰宅した。
(3)走行まとめと反省
今回は都合により、日程を週末としたため、車が渋滞する中でのサイクリングとなった。その反省も含めて、以下にまとめを記す。
1)神奈川県の中原街道(県道45号線)は、道幅が狭い割には週末は車が多いため、ウィークデイのサイクリングをおすすめする。
2)平塚にある中原御殿や四之宮の渡しなど説明板は、その場の江戸時代の状況を知る手がかりとして、一見の価値がある。