マイペースチャリダーが行く

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「自転車の車輪の転がり抵抗について-1」はこちら

BRYTON Rider750のすすめ-1

 今回の記事は、次回と2回に分けて、サイクルコンピュータ(以下、略してサイコンと呼ぶ。)に関して、今年4月からこれまで検討してきた結果について紹介する。

 

(1)キャットアイ製サイコンの問題点

 私はこれまでキャットアイ製サイコンを愛用してきたのだが、愛用していたCC-MC200WとCC-PA400Bの両方で数回の落下事件を経験した。具体的には、本体のマウント固定にガタ付きがあり、荒れた路面走行中にその振動でサイコンが脱落するというものだ。CC-PA400Bは淡路島ロングライドの最中で落下したのだが、そのことに気づかなかったため、落下紛失事件となってしまった。

 そこでサイコン落下防止対策として、私は以下の写真に示すように輪ゴムで落下防止対策をしてきた。こうすることで、本体とマウントの間のガタつきが低減して、荒れた路面走行中の落下は避けることができる。

 

キャットアイCC-MC200W(輪ゴム落下防止付き)

 しかしながら、上の写真のような輪ゴムでの落下防止は、以下の問題点がある。

  ・輪ゴムでひっかける形態が格好が悪い

  ・輪ゴムで引っかけるのが煩わしいし、忘れることもある。

  ・輪ゴムは屋外で1週間以上経過すると劣化するため、適時交換する必要がある。

 そこで、この際、キャットアイのサイコンに見切りをつけて、別メーカのサイコンに切り替えることを決意した。

 実はこれまでキャットアイ製サイコンとともにGPSサイコンとして、GARMIN製サイコンEDGE1030を併用してきたのだが、自分にとってはGARMIN製サイコンは使いにくかった。後で詳述するように、すぐに表示が消えてしまうとか、設定が分かりにくい等の問題があって、今後のメインサイコンとして利用する気にはなれなかった。

 

(2)Bryton Rider420

 前から気になっていたBRYTON Rider420を、今年3月の出雲路センチェリーライドで試してみた。このRider420は、意外に良い感触を得た。具体的には、常に速度・距離・経過時間等の必要な項目を一画面で表示できるし、またGARMIN製のセンサーにも対応出来るので乗り換えも容易だ。

 

BRYTON RIDER420(写真中央)


 しかしながらRIDER420はキャットアイ製サイコンの代替えとしては有望だが、ナビゲート機能はGARMINサイコンと比較すると貧弱なので、従来のキャットアイ製サイコンとGARMINサイコンを一本化する新しいサイコン機種としては力不足と思われた。

 そこで、従来のキャットアイサイコンとGARMINサイコンを一本化する候補として、BRYTON製のナビゲート機能を強化したRider750を、検討することにした。

 

(3)Bryton Rider750

 上述したようにRider420でBRYTONサイコンに良い印象を得たので、急遽Rider750を買い求めて、今年4月の琵琶いちライドで利用してみた。以下に、Rider750を使ってみた感触について紹介したいと思う。

 

BRYTON Rider750  (画面奥はキャットアイCC-MC200WとGARMIN Edge1030)

1)自転車を3台まで登録できる

 GARMIN製サイコンは自転車を登録するという概念がなく、あくまでも個人に1台のサイコンという考え方だ。しかしながら、使える自転車が何十台もあるプロ選手ならともかく、アマチュアのサイクリストの場合、使う自転車は限られており、それぞれの自転車での走行距離についても管理したいという必要性もある。したがって、私がGARMINサイコンを使う場合には、それぞれの自転車専用のキャットアイ製サイコンと併用してきた。

 BRYTON Rider750は、自転車を3台まで登録できるので、その自転車毎の走行距離を管理できることが、私がBRYTON Rider750を最も気に入っているポイントだ。

 

2)GARMINに比べて使いやすい

 私がこれまで使ってきたGARMIN Edge1030は、以下の点で、私にとっては使いにくかった。

 

 ・走行記録中に画面表示が消えて、スピードを常時確認出来ない。

 Edge1030は節電のためだと思うが、画面が消えてしまい、常時スピードの確認が出来ない。常時表示の設定もあると思うのだが、この設定方法がよく分からない。

 

 ・設定の画面表示が分かりにくい。例えば、バッテリーセーブ機能

 上記の画面表示が消えることに関係するが、GARMIN EDGE1030の「バッテリーセーブ」設定画面は「有効」という表示の右側にあるアイコンにタッチする毎にアイコンの一部が緑色になったりグレイになるのだが、それがどういう意味か分からない。ガーミンによれば、緑色はONの意味とのことなので、アイコンに何度タッチしても「有効」という表示は消えないのだが、アイコンが緑色ではなくグレイになった場合に、バッテリーセーブ機能が無効化されているのかもしれないが、よく分かっていない。

 

 ・走行記録を長時間一時停止する方法が分からず、分割保存していた。

 GARMINの場合は、自動ポーズを長時間継続するとデータ保存を要求する画面が出現して、渋々データ保存したことがあった。長時間一時停止する場合は、一旦ポーズボタンを押してデータ保存を促す画面が出現した状態でそのまま放置するという方法が正解らしいが、本ブログ記事をまとめるまでそのことは知らなかった。

 

  GARMIN Edge1030と比較して、BRYTON Rider750は画面表示が消えることは無いので安心して使うことが出来るし、画面表示も私にとっては分かりやすいので気に入っている。また、一時停止に関しては、Rider750は自動ポーズのママでそっとしておけば、40分程度の昼食では特に問題は発生しなかった。

 

3)Rider750の要改善点

 これまで、Rider750の良い点を挙げてきたが、Rider750のイマイチなところもある。その概要は、以下の通りだ。

 

 a)走行距離が、キャットアイサイコンに比べてややアンダー(約3%)に出る傾向がある

 b)画面のカラー液晶の表示品質が、ややコントラストに欠ける傾向がある。

 c)画面移行など、サイコンとしての動作にモッサリ感がある。

 

 上記b)c)については、品質の問題なので、どこまで許容するかは人それぞれだと思うが、上記a)については、これまでのデータとの連続性の問題もあるし、100km走って3kmずれるというのは、あまり気持ちの良いものではない。そこで、次回記事では、その検討と対策について紹介しようと思う。