マイペースチャリダーが行く

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港区坂サイクリング-3

 前回に引き続き、3回目の港区の坂サイクリングをご紹介する。今回で港区の坂図鑑で紹介されている坂はすべて制覇することになる。今回の坂サイクリングは、主に9月30日にサイクリングした。今回の坂サイクリングのルートは、以下の3つのコース3A、3B、3Cに分けて、ご紹介する。

 

3A六本木・麻布・赤坂の坂を巡るコース

 コース3Aは、六本木の1於多福坂をスタートして麻布の北側を坂巡りしながら西に進んで、六本木通りの高樹町からは、折り返して東に向かって9笄坂、10霞坂を経由して、赤坂で2つの坂と志賀直哉居宅跡などを見て、最後は六本木の13寄席坂でゴールとなる。

Map data©2020 Google


1於多福坂
 於多福坂は、東洋英和女学院の裏手に位置する坂だ。於多福坂とは、女性のことではなく、坂が2段階の坂になっていてそれが於多福の能面のような起伏になっていることから名付けられたようだ。

 

 


きみちゃん像
3大黒坂の起点となっている麻布十番の広場に立っている「きみちゃん像」だ。野口雨情の「赤い靴」のモデルとなった女の子だという。ちょっと悲しいお話がきみちゃん像の足下に書かれていた。

 

 

 

 


4狸坂
 3大黒坂からさらに西に進むと4狸坂となる。狸坂は、ひとをばかす狸が出没したためという。

 

 

 

 

5狐坂
 4狸坂をずっと西に進むと、5狐坂となる。狐坂には表示杭がないが、アラブイスラーム学院が目印だ。狸と狐とは、まるで江戸時代のお化け屋敷の世界のようだ。

 

 

志賀直哉居宅跡
 志賀直哉居宅跡は、ブリジストン社宅となっていて、ブリジストン社宅の入口にひっそりと看板がたっている。志賀直哉居宅は、5550.6m2もあり、雑木林の趣のある広大な敷地の居宅だったという。

 

 

 

3B六本木3丁目から麻布台にかけて巡る坂めぐり

 コース3Bは、六本木3丁目の3つの坂と、麻布台の7つの坂を巡って、最後は三田の神明坂に抜けるコースだ。

Map data©2020 Google


16丹波谷坂
 丹波谷坂は、近くに旗本の岡部丹波守の屋敷があったためその坂下を丹波谷と呼んだことから、この坂の名称になったとのことである。

 

 

 


18鼠坂
 細長くて狭い坂を江戸では鼠坂と呼ぶ風習があったためという。

 

 

 

 


20雁木坂
 階段になった坂を一般に雁木坂というが、一説には敷石が直角に組まれていたためともいう。

 

 

 

 

22永井坂
飯倉の交差点から、東京タワーの方へ行く道の途中の何気ない坂が、この永井坂だ。この辺は、江戸時代は芝永井町と呼んだためという。ちなみに、飯倉交差点を挟んで反対側には21榎坂があるが、そこには表示杭がなく、「榎屋」という和菓子屋の看板だけが榎坂という痕跡をとどめている。

 

 

3C白銀台の坂を巡って高輪に至るコース

 コース3Cは、スタートの三田の24神明坂から、白銀台に移動して、4つの坂(25蜀江坂、26明治坂、27日東坂、28三光坂)を巡り、その後麻布通りと目黒通りに沿って29名光坂、30日吉坂、31桑原坂を巡り、最後は高輪の32天神坂、33葭見坂、34洞坂に至る。

Map data©2020 Google

24神明坂
 神明坂は、坂の途中にある天祖神社を本神明元神明と呼んだためという。この坂は、交通量の多い環状3号線から三田の閑静なオーストラリア大使館近くに行く秘密の抜け道と言う印象だ。神明坂の坂上は、綱の手引き坂と日向坂の分水嶺となる交差点だ。

 


27日東坂
 日東坂は、近くに日東紡または日本精糖の敷地があったためという。坂を下りた左側にNECの迎賓館の泉華荘がある。

 

 

 


28三光坂
 三光坂は、近くの専心寺にあった三葉の松にちなんで、三鈷(さんこ仏具)坂と呼んだという。坂下は、恵比寿通りの「三光坂下」という交差点である。

 

 


34洞坂
洞坂は、国道15号線から高輪消防署までを登る桂坂という坂があるが、その支流のような坂だ。洞坂の近くには東芝の迎賓館である山口記念会館や、柴田錬三郎旧居がある。

 

 

 

港区坂一覧表-3

今回の港区坂サイクリング-3の坂一覧表を参考までに以下にまとめておく。