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サイクルトレーナーの導入記 その3

 前回から引き続き、サイクルトレーナー TACX NEO 2T SMARTの導入について紹介する。 今回は、いよいよ最終段階として、PC準備、アプリインストール、PCとの接続を紹介する。

 

(4-1)PC準備

 私の自宅にあるPC5台のうち、遊休していた2台をサイクルトレーナー用に使用した。以下に、準備したPCの仕様と整備方法をまとめた表を示す。

 PCを準備してみて分かったことだが、遊休PCを再利用する場合には、整備に多くの時間を要する。今回のPC整備は、サイクルトレーナー導入後半に始めたので、ずいぶんと待ち時間が生じてしまった。私のように遊休PCを利用する方は、前広にPC整備を開始することをお勧めする。

 一方、サポート終了したWindows7proのマシンが、文献[1]により、無料でWindows10proにアップグレード出来たのは、何気にうれしかった。これによりPC2は、最新版のWindows10proのマシンとして、当分の間、使えそうだ。

 

(4-2)アプリインストール

 次に、アプリをPCへインストールした。 購入したTACXサイクルトレーナーには、ZWIFTとTACXの1ヶ月の無料利用コードが添付されていたので、それら2つのアプリをインストールすることにした。以下に、それぞれのアプリの特徴とインストール方法をまとめておく。

 有名なZWIFTの使い方は文献[2]を参考にした。一方のTacx Desktop Appは、利用者が少ないせいか実際の利用者からの情報が少なく、参考になるのは日直商会の文献[3]くらいしかない。

 ZWIFTでは自分のアバター(自分の分身)が仮想空間を走るわけだが、自分のレベルが上がるとサイクルジャージ等のアイテムが獲得できるなど、ユーザのやる気を引き出す要素がふんだんに盛り込まれているので取っつきが良い。

 一方のTacx Desktop Appは、Filmという実写のコースが魅力だが、一部のワークアウトでは無味乾燥な数字の画面とにらめっこしながらストイックに頑張る必要がある。また、日本語ではなく英語表記も取っつきが悪い。

 Tacx Desktop Appは、Tacxクラウドというホームページと連携して動くアプリであることを理解して利用する必要がある。例えば、ワークアウトのメニューは、一旦Tacxクラウドで選んだものをTacx Desktop AppでFOLLOWすることで、Tacx Desktop Appに取り込むことが出来る。Tacxクラウドでワークアウトメニューを選ぶ操作は、ハート型マークをクリックして赤色に変化させるのがポイントだ。

 まだ両方とも使い始めたばかりで、それぞれ数回しか走っていない。アプリ利用に関しては、別の機会で紹介したい。

 

(5)PCとトレーナーの接続

 次に、PCとサイクルトレーナー(TACX NEO 2T SMART)との接続について紹介する。接続は、BluetoothとANT+の2つの方法がある。接続には先人(文献[4])が苦労しているが、私も大いに苦労した作業だ。

 そこで、PC2台と、3つの接続デバイス (内蔵Bluetooth、2つのANT+USBドングル (TACX製、GARMIN製))と、2つのアプリの全ての組み合わせ12通り(=2×3×2)を試してみた結果を、以下に示す。

 PCについては、表に示すように、すべて接続OとなるPCは無かった。そこで、私が心拍モニターとして用いているスマートウォッチ(Vivoactive JHR)がANT+接続なので、ANT+接続を優先してPC1をメインPCとした。PC2は大きい画面が魅力的だが、心拍数が測れないため、当面はPC1とGARMIN製のANT+USBドングルの組み合わせで運用する。いずれ外部モニターなどで大画面化を検討したい。

 表中の(注1)については、PC1ではZWIFTのBluetooth接続は基本的にXなのだが、文献4に述べられているように、スマホでZWIFTコンパニオンを立ち上げれば接続できる。しかしながら、ZWIFT利用中は常にスマホのZWIFTコンパニオンを立ち上げておく必要があるため、スマホのバッテリ消耗の点で、あまりお勧めできない。

 

 

 

 

 

 

  今回利用したANT+USBドングルは、写真に示すTACX製とGARMIN製の2つである。TACX製はUSBケーブルでトレーナー近くに設置する必要があるのに対して、GATMIN製は電波の到達距離が5mと長いため、USBケーブルで近くまで寄せる必要が無く簡便に設置できる。

 今回で、サイクルトレーナーの導入記は、ひとまず完了とする。ここまで長々とおつきあい頂いた読者のみなさまに感謝します! 今後は、サイクルトレーナーを利用してみて分かったことについて書きたいと思う。

 

参考文献

[1]kostrivia HP「【Windows7/8.1】Windows10への無償アップグレードが今でも可能!(2020年4月現在)」2020/4/25時点のHPを参照

[2]プログ十三峠十三分切り「ZWIFT完全攻略データベース」

[3]日直商会HP「How to use “Tacx Desktop app”」

[4]もっちゃんねる「【Zwift+ローラー台導入記3】苦節2時間!Tacx Neo Smart(Neo2もね)でZwiftできる環境を作った話を詳しくまとめてみた」